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何を作れば売れるか?【ハンドメイド作品の2パターンの売れ方】

2022年1月29日

『何が売れますか?』
ハンドメイド作家のご相談会で、これからハンドメイド作家を目指そうとされている方から、こんなご質問を受けたことがありました。

この回答は当然、

『天然石アクセサリーを作ったら売れますよ!』とか

『スマホケースを作れば売れますよ!』などと誰に対しても同じ答えができるほど、簡単ではありません。

 

ということで、『何が売れますか?』の回答はいくつかあります。

これから作家を目指す方、今の作品の路線に不安のある方のご参考にしていただけたら幸いです。

 

自分が欲しいのに、世の中にまだ“ない”ものを作る

一番良いのは、自分が欲しいと思うのに、世の中にまだ“ない”ものを作ることです。

世の中はすでに物で溢れていて、欲しいのに“ない”ものってそうそうない、わけです。
でも、生活の中でそういう視点を持つと、時々見つかることがあります。

こういうのないかなー、と探しているのに、ネットショップにもない、リアル店舗にもない。困った、本当にないぞ、、という時。
そこが、狙い目です。

あなたが欲しいものは、必ず他の誰かの欲しいものでもあります。

それは例えば、まったく新しいものでなくてもいいのです。
『もう少しだけ小さかったらいいのに』
『もう少しこうだったらいいのに』
と、一部どうしても気になる部分を改良するという手もあります。

それをあなたが作れば、あなたと同じように『こういうのが欲しかった!』という方がお客様になってくれます。

自分の作りたいハンドメイド作品が実は一番売れやすい

『何が売れるか?』と考えて、一番売れるものを作ったとします。
でも、その作品を自分が好きでないとしたらどうでしょう?

まず、作家生活のモチベーションを保つことが難しいのではないでしょうか。好きでない作品を作り続けることはできません。

それに、作品の良さを伝えよう、知ってほしい、という気持ちにもならないはずです。

自分の気に入っていない作品といつまでも向き合い続け、大切なお客様に買ってくださいと言い続けるなんて、現実的ではありません。

私も日頃から実感していることですが、作家生活で一番大切なのは、自分の作品を自信を持って人におすすめできること。自分が自分の作品の良さを一番わかっていることです。

それを芯からわかっていれば、作品の魅力も価値もそれほど頑張らなくても自然とにじみ出てしまって、固定のお客様がつきやすく、買われやすくなるのです。

 

ですので、世間で何か売れているか?は関係ありません。

自分は何が作りたいのか?自分の好きなものは何か?ということを追求してみることが大切です。

 

用途の明確な作品は売りやすい

また、おまけとしてこんな視点もあります。

自分がお客様側に立ったとき、お人形やインテリア雑貨よりは、カバンやアクセサリーなど日常的に使うもの、身に付けるものの方が買いやすいと思うことってありませんか?

例えば一万円のインテリア雑貨と一万円のカバンなら、『カバンの方が使えるし、、』と実用品を優先して購入してしまう方が多いと思います。

これは私自身も販売する側として日頃から感じていることです。
ただ部屋に置いておくものよりは、身に付けて外出したり、より役立っていることを実感しやすいもののほうが納得感があり、コスパが良いように感じる心理があるのではないでしようか。
やはり『使えるものは強い』と思います。

同じくらい気に入ったものがあったとき、使えないものより使えるもののほうが比較的選ばれやすい、という程度ではありますけどね。

 

ハンドメイド作品の2パターンの売れ方


以前の記事(ハンドメイドアクセサリーが売れない本当の理由【売上げが上がるコツ】 – ハンドメイド作家の田舎暮らし (monogatari.site))でも書いたように、『アクセサリーはいつの時代も売れる路線』だったりします。


そんなふうに、狙い目の路線というのは確かにあります。
“路線”という視点から考えてみると、何を作るか?のヒントになるかもしれません。
売れてる作家さんのハンドメイド作品には、大きく分けて下記の2パターンがあります。


・ありふれているけど安価で買いやすいもの

・他では買えない、高価なもの

どういうことかというと、具体的にはこんな感じです。

①ありふれているけど安価で買いやすいもの

 

よく雑誌や店頭で見かけるような、流行りのデザインや、大量生産品として一般的なデザイン。
安心感があって、大衆に受け入れてもらいやすいモノです。
お店で買うのと同じか、それ以下の値段で販売されており、お買い物を気軽に楽しめる雰囲気。
お一人のお客様が複数点買いやすいのも特徴です。

 

【具体例】

・陶器のポットにフェイクの植物を埋め込んだインテリア(価格:千円前後~)
・大手パーツ屋さんの市販パーツ、チェーンを組み合わせたタイプの小ぶりなシンプルアクセサリー(価格:数千円前後~)

 

【売れ方の特徴】


どんどん作ってどんどん売る、薄利多売型

一日に100個作って、委託店に100個納品する、なんていう話もよく聞きます。
一つの商品に注文が集中したりもするので、作家さんは無心でとにかく作る作る、というルーティン。

一人では間に合わなくなって、パートさんを雇っている方もいらっしゃいます。

1000円の品物なら10点売って1万円。20点売って2万円。
お客様一人一人に一点ずつ発送するとしたら、制作のほかにも梱包発送を毎日数十件こなすという多忙な日々となります。

多忙の限界点が収入の限界値。そのうち制作自体を外部に委託する作家さんも出てくるようです。

 

【どんな人が向いているか?】


・同じものを大量生産し続けることが苦ではない
・流行に敏感
・オリジナリティを追求するよりも大衆ウケを狙いたい 
・必ずしも手作りでなくても良い
・忙しく仕事するのが好き

 

②他では買えない、高価なもの

個性的なデザインや独自の製法、貴重な素材を取り入れた、他では手に入りにくいタイプの作品。
個性的な世界観やアイディアで作られるタイプと、シンプルなデザインながら、素材にこだわりのあるタイプなどがあります。
個性が強い、価格帯が高いなどの大衆受けしにくい要素がありますが、一定層に支持されます。

他では買えない=価格競争にならないため、作品の素材やブランドイメージによってはかなり高額でも納得感があります。

 

【具体例】


・外国製ビンテージ部品を使ったアンティーク時計(価格:一万円前後~)
・毒キノコ、毒グモなどをモチーフに取り入れた毒々しい色合いのファッション雑貨(価格:6000円前後~)
・特殊な製法によって織られたシンプルなデザインの洋服(価格:二万円前後~)

 

【売れ方の特徴】

他では買えない一点豪華主義。
こだわりが詰まっていたり原価がそもそも高かったりするので、価格帯は高めです。
客層は絞られますが、一定層には確実に売れ、薄利多売型ほど注文数がなくても収入は伸びます。

梱包、発送にかかる手間が少ないので、制作や販売に時間をかけることができます。

 

【どんな人が向いているか?】

・オリジナリティ、ハンドメイドにこだわりたい
・クオリティーを高く保ちたい
・お客様には自分の作品を長く大切に使ってもらいたい
・時間の余裕が欲しい

 

あなたは、どちらの作家を目指したいですか?

 

この2パターンの作家さんはそれぞれ、ライフスタイル、時間の使い方、生活パターンが全く異なります。


どんどん作ってどんどん売って、毎日忙しく働きたい!という方なら【①ありふれているけど安価で買いやすいもの】を作るのが合っているかもしれません。自分の時間をしっかり確保しながら、一点ずつ丁寧に作っていきたい、という方なら【②他では買えない、高価なもの】を作るのが向いているかもしれません。

もちろん、みんなが必ずこのパターンに当てはまるわけではありませんが、こんな選び方もありますので、ご参考にして頂けたら幸いです。

 

何を売るかではなく、“どう売るか”


ここまで、売りやすいものと売れやすいもの、売れ方のパターンなどについてお話してきましたが、結局のところ、『これなら誰でも売れる!』と断言できるものなんて、ないんですよね。

(そういえば、一時期のマスクはすごかったですね。まさに誰でも売れる状況でしたが、非常時だけの現象です。)

同じものを作っていても、売れる人もいれば売れない人もいるわけです。
その違いは、売り方にあります。

作家さんのキャラクターやカリスマ性で売れている例もありますし、ひそかに高額なビジネス講座などに通って、売るためのお勉強をされている作家さんもたくさんいらっしゃいますしね。

ただ、ひとつ確実に言えるのは、“何を作れば売れるか?は人それぞれ”だということ。作りたいものを作った後、どう売るかなのだ、ということは、ハンドメイド作家を長く続けていると見えてきます。

 

自分の作りたいものを、試しに売ってみる

何を作るか?と出だしで悩まれている方にお伝えしたいのは、自分の作りたいものを、まずは試しに売ってみる。それしかないということです。
その作品を自分が楽しく作り続けられるか、高い熱量でお客様におすすめできるか、こればかりはやってみなければわかりません。

クリーマ、ミンネなどで、お試し販売専用のアカウントを作って、まずは気楽に売ってみる。



そこから始めてみてはいかがでしょうか?

人から聞いた売れそうなものに安易に飛びつくのではなく、自分はなにを作りたいのかを自分の要素の中からじっくり考えてみましょう。

ぜひ、楽しいハンドメイドライフをお送りください!

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