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ハンドメイド作家が売れないときにするべきこと

2022年1月27日

突然ですが…

2019年に実施されたminneさんの「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」の結果によると、過半数以上の作家さんは一ヶ月の収入がゼロ~1万円未満
さらにハンドメイドを仕事にしたいと考えている作家さんの割合も、過半数以上だったそうです。

https://pepabo.com/news/press/201904101300



こんなふうに「ハンドメイド作家として活動してはいるけれど、なかなか売れない…」と悩んでいる方はかなり多いのではないかと思います。

でも本当は、売れていないときこそブランドが飛躍するチャンスなのです。


売れてしまったら、そこまでの余裕がなくて普段はなかなか気付けないこと、気が回らないことってたくさんあります。
そういうことを、一つ一つ見つけ出してメンテナンスすると、また一つ一つ売れ始めるのです。

なんだか面倒くさそうに聞こえるかもしれませんが、この作業こそ、作家業の中で一番の肝ではないかと思っています。

そんなわけで、今回はハンドメイド作品が売れないときにやるべき大切な話をしたいと思います。
ハンドメイドサイトをメインに活動している作家さんは、ぜひご参考にしてみてくださいね。

 

minneさんの「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」の結果からわかること

ハンドメイドを仕事にしたいのに、実際は月収一万円未満

先ほどの意識調査のグラフを見ると、
月に5万円以上の収入がある作家さんはおおよそ8人に1人。10万円以上の収入がある作家さんは25人に1人という割合です。

確かにこの数字、周囲を見ていても頷けます。
かわいいものを作っていて、クオリティも高く、しかも長年活動しているのに本職になっていない人がほとんどですから。

さて次に、作家活動における総合的な満足度の項目を見てみましょう。
3人に1人が『不満』か『やや不満』と答えています。

なぜ不満を感じているかについては、次の項目を見ると想像がつきます。
『余暇を楽しく過ごすためにハンドメイドをしている』人が3割なのに対して、『ハンドメイドを仕事にしたい』と答えている人の割合は、なんと半数以上もいるのです。

つまり、多くの作家さんはハンドメイドを仕事にしたいのに、月収一万円未満という事実。。

ハンドメイド作家を仕事にすることはそう甘くないのだな、という印象を受けます。

『甘くない』=『めっちゃセンスがあっておしゃれでその上賢くないと売れない』
なんて感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

でも実は、そんなことはありません。

大企業のようにまでなるのは難しいとしても、少なくとも一人分の生活費をまかなう程度なら、少しの努力を数年続ければ到達できます。

 

ハンドメイド作品が売れないなら、今までのやり方から抜け出そう

ハンドメイドを仕事にしたいのに、全然売れない。
そんなとき、あなたは具体的にどんな行動をしていますか?

「売れるのは時間の問題」
「作品が良ければ売れるはず」
と、無心で作品を作り続けていませんか?

以前の私がそうでした。
余計な事を考えないように無心で作り続けていました。

あるいは作品の魅力が足りないから売れないのだ!と結論づけて、作品を一点でも増やそう、もっと魅力的な新作を作ろうとしていました。

ですが、いくら作品を増やしてギャラリーに並べようと、注文は大して増えませんでした。
良い作品を作れば売れる、というわけではないのです。
今までと同じやり方を続けていても状況は変わりません。

努力の方向性が違うということに気づきました。
そこからは、今までとは違った行動をとるように心がけました。

どんな行動をしたかというと、以下のようなことです。

 

ハンドメイド作品が売れないときにするべきこと

 

良い作品を作って、ただ売り場に並べても、売れるわけではありません。

作品が売れないときは、まずいったん作品をつくる手をとめます。
こういうときは、『いつもとは違うこと』をしてみることが大切です。

『いつもとは違うこと』とはつくることではなく、売ることです。
そして売ることとは、『お客様視点になって見渡してみる』ことです。

 

①お客様視点を養う

まずはあなたの作品を知らない人が、あなたのSNSにたまたま行き着いて、初めてあなたの作品を見たと想定しましょう。


いつもの作家目線をいったん捨て、はじめて作品を見た人の視点に立って、その人になりきってみます。
その人は、あなたのSNSの発信を見て、どんな印象を受けるでしょう。

「へぇ~、かわいいなぁ」なのか、
「食べ物や空ばっかりだな」なのか、
「これは何でできてるんだろう?」なのか、
「これ、売り物なのかな?」なのか。

まず作品に興味を持ってもらえるような発信をしているか、それから興味があれば販売ページへ簡単にアクセスできるようになっているか、チェックしましょう。

作品以外の画像があまりに多いと、作家であることすら気づいてもらえない可能性もあります。

またよく観察していると、どんな言葉や話題だと反応が良い、などの法則も見えてきます。

②導線を見直す

SNS上で「これ、かわいい」と思ってくれた人がいたとします。

そんなとき、その作品が販売されているものなのか、どこで販売されているのかがわからないと、せっかく興味を持ってもらってもその先に発展せずに終わってしまいます。
「これ、かわいい」 というささいな興味はそれほど長く続きませんから、その場で詳細な情報が確認できることが大切です。

プロフィール欄や投稿文に販売ページのURLが貼ってあれば、すぐに販売ページを見ることができますし、イベント出店や委託店についての情報を貼っておけば、「この日ちょうど近くまで行くから寄ってみようかな?」などと次の行動に繋がるわけです。

簡単なことですが、大切なことなので、今一度チェックしておきましょう。

【ここで一つポイント
販売ページのリンクを貼っているつもりでも、いつのまにかリンク切れでアクセスできない場合も多いようです。
それではせっかく貼ってある意味がなくなってしまいますし、クリックしてくれた方にもガッカリさせてしまいますから、しっかりチェックしておきましょう。

 

③販売ページの文章を書き直す 

ネット販売をしている方は、販売ページの文章をお客様視点から改めて見直してみることをおすすめします。

作家目線で書いてしまうと、本来重要な情報なのに抜け落ちてしまっている場合があります。

お客様ならどんな視点で見ているか?ということを考えながら読んでみましょう。

「この作品はかわいいけど、ほかにどんな魅力があるのかな?」
「かわいいけど、使いにくそうだな」
「ちょうどいいサイズはあるかな?」
「説明が短くて判断材料少ない。。」
などなど、初めてその作品を目にするお客様に必要な素材やサイズ、使い勝手、使用上の注意点など基本情報は漏らさず書きましょう。

【販売ページの文章を書く際のコツと注意点】

▶基本情報を書き終えた後、さらに足しておきたいのは、お客様を安心させ、ワクワクさせ、世界観を肉付けするような文章です。

どのような思いで制作し、どのようなシーンで使うのがおすすめか、素材や製法の希少性、付加価値につながることがあれば、忘れずに書き込みましょう。

▶ 注意したいのは、お客様を不安にさせ、退屈にさせるような文章です。

注意書きがあるのなら、いたずらに不安にさせるのではなく、どのようにすれば安心して使用できるかを、丁寧に伝えましょう。

▶ また説明書きは、一回書いて終わりではありません。
季節ごとにも、自分の腕が上達してきた頃にも、心境が変化してきた頃にも、どんどん変化させていくと良いと思います。

作品数が多くて追いつかないなど、億劫に感じる方も多いかもしれませんが、作品に興味のあるお客様ほど、説明書きを何度もしっかり読み込んでくれています。

ですので、気付いたときだけでも定期的に、何度でも見直し、少しずつ改良していくようにしましょう。

 

④画像を撮り直す

画像の撮り直しはかなり有効です。

画像は文章以上にインパクトが強く、ブランドへの関心が強い人も弱い人も、まずは画像の印象から作品への興味の強弱が決まる部分が大きいかと思います。

私も実際、しばらく売れ残っていた作品の画像を撮り直した直後にご注文が入った、という経験が何度もあります。

第一印象が悪ければ興味をなくして離れてしまう方もいらっしゃるでしょうし、一枚目の画像に興味を持って二枚目、三枚目と見てくださる方もいらっしゃるでしょう。

つまり、画像の並べ方も重要です。
一番興味を引きやすい画像、一瞬で目にとまりそうな一番良い画像を一枚目に置きましょう。

 

⑤在庫作品の整理をする

しばらく置きっぱなしにしてある売れ残りの作品、あなたはどうしてますか?
とりあえず放置している方、売れ残りをさらしているようで嫌だからと販売ページから消してしまう方、色々いらっしゃるかと思います。

売れ残ってしまうとだんだん焦ってきて、今すぐ消してしまいたい気分になるのもわかります。

 

【まずはお客様視点でメンテナンス】

そんなときこそ、焦らず今一度お客様視点で確認してみましょう。

売り方は適切か?
魅力はしっかり伝えているか?
安心してご注文いただける状態か?
画像と文章は十分か?

画像を入れ替えただけでご注文が入る場合もありますし、出店イベントに出したらすぐに売れたりすることも。

まずはメンテナンスをして、様子を見ます。

 

【タイミングを見計らって作品を取り下げる】

メンテナンスをすると、在庫の中に自信を持って送り出したい気持ちが強いもの、弱いものがあることに気付きます。

作家として、すべての作品を優劣なく精一杯の気持ちで送り出したいのは山々ですが、こればかりは、ひとりの人間なので、仕方がありません。

目を背けたくなる事実ではありますが、作品を進化させていくため、ブランドとして成長するためには、このことに向き合うことがとても重要です。

気持ちが乗らない作品については販売意欲も上がりませんし、十分に魅力を伝えることもできませんので、私の場合はそう感じた時点で取り下げています。

気持ちの乗らない作品をいくつも販売ページに置いておくと、全体の印象としても、なんとなくぼやけてしまいがち。

ご注文も入らず、気持ちが乗らないのであれば、迷わず取り下げてよいかと思います。

 

⑥ブランドコンセプトを練り直す

売れないときは、ブランドとしてのあり方を見直す絶好のタイミングでもあります。

もしかすると、はじめに設定したブランドコンセプトが現在のブランドのあり方に合わなくなっていることが、売れない原因かもしれません。

ブランドコンセプトが適切でないと、ブランド全体の信頼性も魅力も下がって見えてしまいますから、ブランドの成長、時間の経過とともに定期的な見直しが必要です。

 

  • 今のお取引をしていただいているお客様とは、どのような関係性を築いていけているか?
  • お客様から見て、あなたのブランドはどのような存在か?
  • もともと、あなたはどのようなブランドがやりたくて作家活動をしているか?
  • お客様にとって、あなたにとってどのようなブランドでありたいか?

あなたのブランドの、これまでとこれからの立ち位置について、ぜひ思い巡らせてみてください。

 

⑦マーケティングの勉強をしてみる

私は以前、『ハンドメイド作家は作ることが8割、残りの余力で売れば良い』と考えていました。
でも、本当は逆かもしれません。

なぜかって、コンスタントにしっかり売らなければ、作り続けることができないからです。

作品を作り、作品の魅力を多くのお客様に伝え、販売することでお客様にそれぞれの作品の価値を届け、また作品を作る、一連の流れがすべて作家のお仕事。

販売の仕方によっては、同じ作品でも受け取られ方は異なりますし、販売の過程やノウハウは、人と人との関係を築いていくのと同じように、とても奥が深いのです。

『まずは売る。それから作ることを考える。』
このくらいに考えておいたほうが良さそうです。

ハンドメイド作家さんの中でも案外、ビジネス講座を受けたり書籍を読んだりしてマーケティングを学ばれている人はいらっしゃるようですが、それほど多くはありません。

私自身も、マーケティングとハンドメイドは別の分野の話と思っていた一人。

でもマーケティングを勉強することって簡単に言えば、お客様に本当に価値のあるものを届けて喜んでご購入いただける仕組みを作るための動き方、考え方を身に着けることなのだと思います。

私も定期的に図書館に通っていますが、まずは自分に合った本を探すことから始めてみるとよいかもしれません。

 

ハンドメイド作品が売れないときにやらないこと

ハンドメイド作品が売れないときにするべ きことも大切ですが、やらないことを決めておくこともまた大切です。

  • するべきこと=視点を変え、俯瞰し、自分のブランドを見直す(落ち着いてブランド全体を見渡す→ブランディング改善)
  • やらないこと=自分のクリエイティビティやテンションを下げること(周囲と比較して焦る→自信喪失・創作意欲減退)

 

私の場合、以下のことは売れ行きが低調なときには特にやらないようにしています。

 

  1. 競合調査
  2. 競合調査の上で値段の最適化(値下げ検討)
  3. ニーズに合わせて商品ラインナップを最適化
  4. 特別企画(プレゼントキャンペーン)

なぜかというと、周囲の好調な作家さんと比較して余計に焦ったり、どうしてもネガティブ思考に偏ってしましがちになるからです。

売れないときに大切なのは、モチベーションを維持しながら、余った時間を有効利用してブランドを改善していくこと。売れないときの行動次第で、長い目で見たときのブランドの衰退 or 成長が決まる、といっても言い過ぎではありません。

売れないときも改善していくことができれば、必ず成長していきます。

逆に、焦った状態で起こす行動は、結果的に失敗を招いてしまいます。

こういうときこそ落ち着いて、まずは今ある状態を見直すことが大切です。

【まとめ】売れないときにするべき7つのこと

私自身、好きな作品を作ることだけに意識がいって、売り方の勉強をずっとしてきませんでした。
作品を販売サイトに置いておいて、そのうちどなたかがご注文くださるのを待つだけ。

運良くハンドメイドサイトにピックアップしていただくときなどはいいのですが、それが終わると注文ラッシュが途絶え、いつもの調子に戻ります。
あとは、ピックアップ待ち。運任せでした。

でも運に任せていては本業のハンドメイド作家にはなれないだろうと思ったので、それまでの行動を変えてみることにしたわけです。

行動を変えたことによって、『自分の行動ひとつひとつがご注文に繋がる』という感覚が生まれてきました。

▶お客様視点を養う
▶お客様のご注文までの導線をチェック
▶販売サイトの文章チェック
▶作品画像チェック
▶在庫整理
▶ブランドコンセプトを見直す
▶マーケティングを勉強する

作品が売れないときこそ、これらの行動を始めるチャンスです。

早速、できることから始めてみてくださいね!

また、もしこの中にモチベーションがどうしても下がってしまうことがあれば、ご自分に合った方法にカスタマイズしながら試してみてください(^-^)

【おまけ】

こちらは販売が苦手な作家さんのための「売る」を支援するプログラム。

煮詰まったら、無理のない範囲でこういった支援を試してみるのもおすすめです。



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